海に散骨をする埋葬方法は海洋散骨葬といいます。
「海に還る」の言葉があるように、海洋散骨は近年人気のある埋葬の方法の一つです。
また、海への散骨は他の埋葬方法に比べて安価でできる埋葬です。
墓地を買ったり墓石を用意する必要もなければ法要や墓の管理費からも解放される自由な方法です。
この記事では散骨の費用や手続きについてお知らせします。
海に散骨する新しい海洋散骨葬
海洋散骨はいまは誰もが知る方法になりましたが、父の亡くなった時の今から10年以上前はまだまだ新しい埋葬方法でした。
海ではなくても、映画「マディソン郡の橋」で川への散骨が行われた場面も記憶に残るところです。
今は海洋散骨はさらに、サービスも充実、日本全国どこの海でも行われるため、おすすめの埋葬方法となっています。
海洋散骨葬の費用
海洋散骨は他の葬儀費用と比べるともっとも安い方法です。
下にご紹介する会社のものだと、代理散骨が25,000円、個別散骨100,000円でできます
墓の管理費がいらない
陸の上の墓地の場合は、通常管理費というのが毎年請求されます。
対して、海洋散骨の場合は、散骨が納骨を兼ねており、墓は「海」で土地が必要ではないため、その後の管理費などは必要ありません。
法要の費用がいらない
宗教とも無縁ですので、その後の法要等も必要ありません。
海洋散骨で頼んだ場合の費用の合計は、一例で、葬儀社が最低費用14万円、それに海洋葬14300万円、合わせて16万円以内で済みます。
そこに自治体では助成金のようなものを支給していますので、東京都ですと、火葬を行った人に対して、7万円が戻ってきます。
なので、実質9万円で、葬儀と埋葬一切を終えることができます。
海洋散骨葬の体験
私の実父の埋葬の際に行った埋葬方法は、弟の希望した海洋葬の散骨と、私の希望で分骨した永代供養墓との両方で行いました。
以下に、私が行った散骨の体験を記します。
ネットで散骨の会社を探す
弟が散骨を希望しましたので、私がインターネットで会社を探しました。
そこで見つかった会社にネットで問い合わせをすると、散骨についての説明や手順などの説明がありました。
通常は分骨の必要はありませんが、永代供養墓と両方にするためにはまず分骨をしなければなりませんでしたので、うちの場合は、ここで分骨を依頼しておきました。
方法としては、自分で分けることも可能ですが、うちの場合は再度葬儀社に相談をして再度火葬場で作業をしてくれるというのでお願いしました
遺骨を散骨の会社宛てに郵送
そして、分骨してもらった分を海洋散骨の会社宛てに宅急便で送付しました。
骨壺が陶器ですので破損のないように梱包をして、通常の方法にて郵送しました。
散骨を行う会社から受取の連絡が来ました。それから、散骨の日時を知らせてくれましたの立ち合いを希望したで弟に連絡しました。
散骨の会社から写真が送られてくる
私自身は散骨の賀所からは遠方に住んでおり、さらに分骨したものを後に永代供養墓に埋葬するつもりでしたので、散骨には特に立ち会いはしませんでした。
会社の方から事後、どのように行ったのかの次第の連絡と、それからその日の写真等が送られてきました。
船が出発する前にお坊さんがお経を唱え、それから船が出発。
親族はいっしょに船に乗ってもいいし、埠頭でお別れしてもいいということでした。
そして散骨の場所、これは条例などによってエリアが決められているので、ある程度遠くまで沖に行くようです。
そこで散骨前にも、またお経などがあり、散骨が行われます。
そのエリアを船が周遊して、親族を乗せたまま埠頭に帰ったその一連の行事の様子がきちんと写真に撮られて送られてきましたので、散骨が行われたことが確認できました。
これで、父の散骨葬はすべて終了となりました。
散骨がたまたま晴天の日に行われたため、海の写真がとてもきれいで美しい葬儀となったことが伝わりました。
散骨葬がおすすめの理由
何しろ人の死ですので、「安い方法」として紹介するのも気が引けますが、少子化、核家族化で、そういう遠縁の人の引き取りを突然依頼される場合も、これからは増えてくることでしょう。
うちの場合は孤独死した叔父の埋葬費用も負担しましたが、埋葬するのに必ず数百万の墓と墓石を建てろと言われていたら、引き取りに応じることもできません。
費用が安ければさほど付き合いのない身内であっても、喜んで引き受けられるということです。
いろいろな希望がありますので、散骨葬はもっと広く知られるようになり、広まっていただきたい方法だと思います。。